circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2022-01-01から1年間の記事一覧

ゼロの庭へ

非常に雑なメモ 鬱経済学試論 ファイナンス理論においてハイリスクハイリターンの原則、すなわち未来の収入が不確か(散らばり具合)なほど、その収入の真ん中の値(収益の期待値)が高いこと(高期待収益率)を求めるというものがある。 一方、私の身体と認識が語…

夜は悪いことしかかんがえないから早く寝ること

問うべきなのは、狂うのがまともな人間の反応である世の中だというのなら、一に、今狂っていない人は狂っているのか(あるいは感性が摩耗しているのか)という軽蔑について、あるいは(狂っているくせに、或いはだからこその)選民思想についてである。世の中は…

あいもかわらずお薬を飲んでいるが、わたしは意地でも不安定でいるぞと心の中で決めているのかもしれない。この世の中で心がまともでいられる人である正当性は、この世の中で当然にまともでなくなってしまうまともな人たちを救う強い人になりたいという願い…

ひどすぎる、世界を侮辱するなんて!Troppo male offendere il mondo! て思いながら生きていよう。È bello il mondo! 世界は美しい!のだから

物事が崩壊に向かっていることを知らないままサスペンドされていた1年間、わたしはうちなる彼女に語りかけ、うちなる彼女の目で大学一年生という物語を見ていたような気がする。あの池のほとりで、彼女の引用した漱石の一節のことを考えたりしていた。いつか…

君もしつこいね、と彼女の父親は電話越しに言った。君に対するaffectionは無くなったのだ。卑怯だ、と19の時の私は言った。表に出ずにそれを親に言わせるなんて。しかし私が彼女の両親以外の友人達に公にしないまま、(公にできる)恋人になる約束をしたまま中…

自己表現を言葉でしようとすると精神状態を崩すのはなんでかしら…それならば音や色で表せば心は崩れないのかしら…夜眠れなくて、苦しんで、朝起きて、苦しんで、何もできないでいる。書くことをやめなくてはいけないのはしんどい。けれど多分自分について書…

いろんなひとがじぶんよりもひかってみえるときに、じぶんは他者を理想として生きているのだと気づく。じぶんからとおくいるひとが輝いてみえているが、あれはじぶんにはなれないものだ。しかし、輝いている(悲しい)。わたしは、時間から離れなくてはならな…

しかしサステナブルな生き方(働き方)ができないのならば、わたしはいつ何もかも失っても良いように生きなければならないのではないだろうか?わたしではないなにかのごっこをして、ごっこからお金をもらい、ごっこが本物になって適応できなくなると倒れてや…

向くしごとをしたほうがよいとか、向かないしごとはやめたほうがいいとか、どちらから攻めるにしても、働くことが向かない人や、生きることが向かない人は、では生きない方がよいのかという、優生思想が働き、生きない方が良いという答えは出さないべきであ…

144番のかたー、144番のきつねそばの方ー、と中年店員が大きな声でいい、ふてくされたように中年客が「聞こえてますよ(2回言わなくても既にここにいる)」と言うと、店員はすみませんでした、と言った。私の隣から大声で、はっはっは、聞こえてますよ、はっは…

ぼんやりと頭蓋を上から抑えてくる憂鬱という障害物が、1日を最初からダメにしてしまう。眠くて、寝ていたら鬱は治るのかというと、そうではないことは経験している。鬱であることを表明せずに働くのは詐称であると書く、鬱をサポートするサイトがそんなこと…

私が子供だった時、勉強しないで読書もしないで外で遊び回っていた頃は、ビデオゲームを買ってもらえなかったから、一人で壁に向かってボールを投げたりして、ストライクゾーンに入るかなんて永遠にやって飽きなかった。あのころ私の目が今よりずっと良かっ…

ひさしぶりにシューベルトの未完成を全曲聴いた、サブスクで。あまり初期ロマン派は聴かないし、だからCDを持っていなかった、いや、ムラヴィンスキーのを持っていた気がする。のだけれど、今日久しぶりに聴いたの、そしたら、冒頭のか細いチェロコンパスか…

一人だった、ずっと寝ていた。ずっと寝ていてはいけない、もう一年ぐらい音楽を聴いて寝続けていた。家では祖母と母は老いていく。私だけが止まっていて、家族は死に近づいていく。家族はそれほど社会的付き合いがなかった。私はなぜか死に近づいていくとは…

清潔な、よく照らされた場所

清潔な、よく照らされた場所 遅い時間のカフェにはもう客は誰もいなくなってしまって、ただ一人の老人客が残っていた。その席のあたりに、木の葉が電灯の光を受けて影を落としていた。昼間は埃っぽい街だけれど、夜になると露が降りて埃は落ちている。老人は…

人の数だけ地獄がある、それを認識するかどうかだけで、また、他人を羨むのも地獄を比べているだけだ 世の中は精神病に厳しい、病歴を書けば通れない道がたくさんあり、そのごとに蓄積する痛みを受ける。心の風邪というのであれば道を開けてくれたらいいのに…

絶望の中にきらきら光るそれは

息を詰めて待っていた命は夜に流れた。睡眠薬の効果の下でタクシーに乗りたどり着いた白い部屋で結果を聞いた。帰宅時に電車は動いていたが、帰ってもまだ睡眠薬の影響下に私はあった。私は昼過ぎまでこんこんと寝た。

地獄変読了。妙な静かな気持ちになる。私は今のうちの、私が私だけのために死ぬことができた日々のことを、後に残さなくては死ねないなと思う。一度まとめた詩集は、私の中を片付ける作業だったはずなのに、私の中はなんも片付いてない。詩の言葉ではない言…

なにもかんがえないでいられるのは およいでいるあいだだけ

「生きること、生きないこと、その狭間を遊ぶ」と、死にかけていた時に書いていたけど、生きることと生きないことの間には、ただ生き延びることという植物のような状態とか、グラデーションがあって、なんでもいいから死なないことがいちばん大切なんだと思…

あなたが世界に存在することで、世界は新しい視野を得た。あなたの眼が見なくなった世界をわたしは今生きている。あなたの見た世界はあなたの中にしかなかった。あなたがいなくなって一つ世界が失われてしまった。

あの盆地のなかに閉じ込められた空いっぱいにきみのひとみが見るらし 透明な病垂から水滴の染み渡って行くスーサイドカフェ 文字を読む 書かれた息を聞いて 書かれなかったことに 想像が広がっていくこともあり それを愛と呼ばないだろうか どこからきてどこ…

しごとはしんどくてつらい ひとがひとにきつくあたらなくてはならない のはなぜか それがしごとならだれがとくをしているのか すとれすをかかえることでおかねをもらえるなら そのすとれすはなんのかねになっているのか ふこうのたしざんはさいごふごうがひ…

いきるということをするのはつらい いきるということをするのはつらい そうおもう

過去にこだわりなんて持たなくていいんですよ、とMさんが言った。明日からぜんぜんちがう自分になっていてもそれを楽しむ自信はありますね。 振り返ってわたしの希死念慮は過去へのこだわり以外から発生していない。誇りも過去にあり、不幸せも過去にある。…

大丈夫か大丈夫かと内奥に問い掛けてみる答えはない