circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

浮遊するもの 五 揺蕩うことはあなたが矯めることでない。それはあなたが創るものではない。空気があなたにそうさせるのだ。例えば放物線を捉えること、その頂点やその加速を。それはあなたに依るのではなく、あなたを介するのである。そうしてあなたは世界…

瑞々しく、風のようであること

悲しみが重く重く降り積もって来る。危ない兆候だ。

走馬灯がまわりおわって、わたしは森に行きたいと言う。きみはわたしを抱え上げる。空はぬあーと曇っている。森の中に広場があり、きみがむかし木を切って作ったベンチがある。そこにわたしを横たえると、きみは花を摘みにいった。 目を瞑っていると、ひかり…

世界は歌に溢れているのだけれど、それを文字にした途端にそれはとてもありきたりのものと思われた。森羅万象に現れる歌は見つけるのは、言葉ほど容易ではない。わたしだけの星座の見つけ方であるし、でもこぶしを効かせるのではなくて、流れなくてはならな…

宇宙のなかを、5のスピードで

すーん。すーん。かなしくなることもないだろう。