circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

144番のかたー、144番のきつねそばの方ー、と中年店員が大きな声でいい、ふてくされたように中年客が「聞こえてますよ(2回言わなくても既にここにいる)」と言うと、店員はすみませんでした、と言った。私の隣から大声で、はっはっは、聞こえてますよ、はっはっはっ、聞こえてますよって、と老齢の客が笑った。しばらく食べていると、食べ終わった老齢の客はふらふらと中年の客の方に歩いて行き、はっはっはっ、聞こえてますよって言ったのあんたかい、はっはっはっ。よく言うね!と、哄笑しながら店を出ていった。