circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2022-01-01から1年間の記事一覧

死んだあなたがいつもの場所でほかのひととにこにこしていて、おまえはええ子やなあ、ええ子やなあというので、あなたは死んだはずでは、と声にすると消えてしまいそうで、え?というのに、まだニコニコして確実にそこにいたので、安心して、あなたは死んだ…

あなたはここにいて、ここにいない2019年12月31日 あなたはここにいて、ここにいない。人の真似をして生きていて、でも本当に人なんだろうか、幽霊ではないのだろうか。バスに乗ってアップルストアの横を通り過ぎた。人がたくさんいて、その人たちの中には、…

うすいしろいひかりにみたされてでんしゃはとことこと 東海道をさくらのなかを富士のしたを そんなとこで会いましょうまたいつか

好きなことができて、そのことを堂々としていられる人生であればよかったのに、なぜか好きではないことをしながら、卑屈に好きなことをして、そのうちに卑屈な気持ちにたえられなくなりしなくなっているうちに、好きなものが好きなのかどうかわからなくなっ…

リリー・クラウスのシューベルトの即興曲D.899-2が頭の中を突然流れ始めて、あの細かい歌い回しを思い出すとき、多分わたしは誇張しているのだけれど、あの素晴らしい録音があればどうして他の人たちは未だに演奏して、録音しているのだろうという疑問がいつ…