circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

一人だった、ずっと寝ていた。ずっと寝ていてはいけない、もう一年ぐらい音楽を聴いて寝続けていた。家では祖母と母は老いていく。私だけが止まっていて、家族は死に近づいていく。家族はそれほど社会的付き合いがなかった。私はなぜか死に近づいていくとは…

清潔な、よく照らされた場所

清潔な、よく照らされた場所 遅い時間のカフェにはもう客は誰もいなくなってしまって、ただ一人の老人客が残っていた。その席のあたりに、木の葉が電灯の光を受けて影を落としていた。昼間は埃っぽい街だけれど、夜になると露が降りて埃は落ちている。老人は…

人の数だけ地獄がある、それを認識するかどうかだけで、また、他人を羨むのも地獄を比べているだけだ 世の中は精神病に厳しい、病歴を書けば通れない道がたくさんあり、そのごとに蓄積する痛みを受ける。心の風邪というのであれば道を開けてくれたらいいのに…

絶望の中にきらきら光るそれは