circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2016-01-01から1年間の記事一覧

戦争のまえに、戦争のあとの光景を覗き見たひとが、目の前の秩序ある世界を離れて、魂だけ荒寥の地をさまよいあるく、一言で言えば霊になる

ぼくがもうきみにあうことがないときづくのにとても長いじかんが必要だった。

あなたがわたしとおなじもんだいをみつめているということ。100年後に生きるわたしがおなじもんだいをくるしむこと。

歌を期待していない、響きの暗鬱とした美しさの中で、切れ切れにやってくる歌のなんという美しさ https://www.youtube.com/watch?v=DVwGrnJGqWc 夜は絶望のはずである、その絶望から向こうの世界への憧れが、2:21からのチェロの20秒の、成功しない上昇…

フランク・ブリッジという人の気高さにこの数週間やられている。 https://m.youtube.com/watch?v=SL6UyCxbSfw セレナーデや弦楽のための組曲のようなうつくしいメロディの曲を戦前に書いて、第一次世界大戦を挟んで和声がどんどん複雑になる。その境目に美し…

子供の頃からクラシック音楽が好きな人ならば誰もが、幼少期に聴き込んだ演奏が一番素晴らしい演奏だと思うのではないかと思うのであって、それは在り方として間違ってはいないのではないかと思う。少なくともそれを血肉として育っているのだったら、彼女/…

蜜のような階段をどこまで登っていく。プラトーには切なさが待っている。

浮遊するもの 五 揺蕩うことはあなたが矯めることでない。それはあなたが創るものではない。空気があなたにそうさせるのだ。例えば放物線を捉えること、その頂点やその加速を。それはあなたに依るのではなく、あなたを介するのである。そうしてあなたは世界…

瑞々しく、風のようであること

悲しみが重く重く降り積もって来る。危ない兆候だ。

走馬灯がまわりおわって、わたしは森に行きたいと言う。きみはわたしを抱え上げる。空はぬあーと曇っている。森の中に広場があり、きみがむかし木を切って作ったベンチがある。そこにわたしを横たえると、きみは花を摘みにいった。 目を瞑っていると、ひかり…

世界は歌に溢れているのだけれど、それを文字にした途端にそれはとてもありきたりのものと思われた。森羅万象に現れる歌は見つけるのは、言葉ほど容易ではない。わたしだけの星座の見つけ方であるし、でもこぶしを効かせるのではなくて、流れなくてはならな…

宇宙のなかを、5のスピードで

すーん。すーん。かなしくなることもないだろう。

愛のために生きるには死ななくてはならない世の中だ。私が生き続けているということは、愛のために生きることをやめたからだ。という論理は倒錯しているけれど、私の中で説得力を持つ。論理学ではない感情論理がある。論理の形をした偏見がある。

彼女の胸には青い花火が咲いていた。抜いたら甘い香りがした。自由よ!

http://itest.2ch.net/wwwww/test/read.cgi/news4vip/1193511326/ 言うほど怖い日記じゃないと思うんだ

沈黙の中に。沈黙の外に。

世界の不安定性を凝縮して君は(不安定に)存在する、そうして世界の安定を支える

火山が爆発したあとの静謐さについて考える。

天国的な、あちらがわを見透してしまう三楽章を書いた人は何人かいるが、そのあとに比肩する四楽章を書き得た人をショパン(の三番)以外知らない。

マノン・グロピウスの写真を初めて見て、衝撃を受ける。 Wikipedia 私のなかで、彼女はもっと幼い人だと思っていた。 日本語ウィキペディア 19だったのか。 ウェーベルンの話は泣ける。12音技法なのに調整を感じさせる、特に最後の四つの全音階。 https://m.…

日々の澱 心の上を涼やかな風 小さき人の戦争

ここではないどこかで、ここでは話されない言葉であなたは話している。わたしは学習を始める。あなたが話していることを知りたい。新しい感覚が体を貫く。 あなたはたくさんの糸でできている。わたしのしらない絡まり方で成り立っている。わたしはそれをほど…

夢が開く途中神様が線路中3つの塩基からアミノ酸へ

昼に、わたしは疲れた

頭を下げて。銃弾が飛んでいる。

ぼんやりとしているうちに、世界は静かに閉じていった

あめに閉じこもる 時間、沈潜する

やわらかいということの時間。寝るのなら11時から。食べる寝る表現するを同時に行うことが出来なくて、夜を削りぼくらは病む。