circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

アキ・カウリスマキ/枯れ葉

好きな監督の新作を見るということがあとどれぐらい人生であるのかどうか。ユーロ・スペースにて。またしても急に入る日本語の歌、さんざ泣かされたラヴィ・ド・ボエームのラストの「雪の降る街を」を思い出していたら、同じ人らしい、フィンランドの日本人音楽家のシノハラトシタケという方らしい。いつも通り、ふと入る音楽が素晴らしくて、悲愴の四楽章の涙に濡れたメロディがすっと入ってくるのが堪らなくよかった。映画館に差し込まれるブレッソンラルジャンのポスターなど。

大袈裟ではないし、でも昔みたいに無表情とカチカチした動きが極端でもない、自然な感じになった、それでもこの人らしいなにか。フィンランドの資本主義