circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2013-01-01から1年間の記事一覧

ぼんやりと なにげなく どこに行くのだろうと 思ったり

詩について何かを書くつもり、と言ってそのまま続きを書いていない、智恵子抄と山茶花贈りさんの詩のことについて、智恵子抄については熱が冷めてしまった感じがあるけれど、山茶花さんの「峠」については、その濃厚な死の匂いのようなものが何なのか、ずっ…

アスパラさんに関して考えることはとりあえずまとめたように思う。 風の吹く晴天の下で、スケートリンクは徐々に照らされていく。 ここまで激しくスピード、スピード、スピードで走ってきた詩が初めて、 じんわりと暖かく広がる動きに変わる。 もはや「きみ…

こんなにも 朝 涼しい風が吹くことも理由がなく ただ気持ちよく こんな日に と背を向けた 窓の 向こうの青空 窓辺には 白いスリッパ それから へやのなかへ くらやみ

透明な悲しさ 早朝にまだ寝足りぬまま目覚めて窓辺へ行く女性の絵のことが頭から離れず 涼しい風がそこには吹き朝の真っ白な青空があってそれは気持ちよくあの世とつながり、キッチンではコップの音が小さく鳴る ぐるぐるとわたしの頭から離れない言葉が、モ…

関係なく、能年玲奈と亀井絵里は自ら目立つ場所に立ちに行ったのにもかかわらず、控えめに出てしまう感じやら、でも一つの演じるべきキャラクターを与えられると、あるいは信頼できるひとのまえだと、急に自分のために生き生きする感じ、楽しむ感じが、すご…

たぶんあの人は無駄な言葉を吐かなかった。血や緑や血緑やそうゆうことを書こうと思って、やっぱりわたしは軽々しい。ニコニコして生きていたいと思った。自意識との戦いだと思う。あらゆる。ニコニコしていたい。楽しいから楽しみたい。隅っこにいたい。で…

雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 一日に豚肉7000キロ 卵1日5万個 鶏肉1日3000キロ 餃子1日100万個 食は万里を超える

Aspさんと送りさんを読み直すべきだと思う。そこからしか始まりそうにない。紙のひとに共時性を感じないのは、詩は過去の蓄積と反比例して働くからではないかとおもう。手帳やら文庫やらを読み続けたひとがそこからいまここの感染力ある、かつじぶんから出る…

こんにちはさよなら ねんごろ赤の他人 消えてしまったよ というあのおそるべき美しさを思い出した日。死にとても近かったのではないかと思う。タケミツメモリアルのオルガンまでわざわざ弾いて題名のせいで売れなかった。すごくかっこいいと思う。売れなかっ…

一で揃えてきた笑

こんにちはここから先は真空です

あるいは多義性のデザイン。言葉の換骨奪胎、脱皮

泳ぐこと。泳ぐこと泳がないこと。多義性のこと。環境音楽。眠ることと起きていること、起きながら。生きて起きて寝ていることと死ぬこと。目を覚まして夢を見ている時間の総和。夢と幸せ。不確定性の価値。分散。木の、先が分からないこと。夢と幸せ。ゴダ…

いつも一番不思議なのは、世の中に意地の悪い人や、自己主張ばかりして他人に主義を押し付ける人や、自分が許せない理由で他人を糾弾する人や、自分勝手な人がたくさんいるように思われるのに、自分がだれかにとってそうであって、 その誰もが感動する映画な…

インターネットというものは明らかに恐ろしいものだった。書くということの、「それのため」の自発的な歓びを超えて、読まれるという二次的であるべき(あるいは空想上で、もはや、あるべき)歓びを知ってしまうこと。一義的な歓びへのプレッシャーが薄められ…

そう考えてくると、いろんな人がいてみんな愛しい、という「こんなこいるかな」の世界観がとても懐かしく愛しく思えて、思わず涙しそうになる。あれは、情けない人ほど素敵に思える。発明家のぴかっとする人も好きだったけど。

戦うことが大きな声を出して恫喝してくる相手に大きな声で正しいことを主張し返すことだ、と半沢直樹を見ていると主張しているように思われてきて、それが僕をうつに陥らせる原因だった。古い銀行体質を変えたいのであれば、本来、同じ古いやり方、大きな声…

自らの無謬性を信じてやまない人が謝らないことを基本路線としていることは面白い。誤らないからであろうか。

やってしまった、夜の第一旭。しんぷくより並ぶのはデフォルトなのか。 きいとそーゆーことなんだろー、と店内きこえていて、あ、その解決しない「ろー」が好きだったのに、高校野球のブラバンが解決させたのでゆるせなくて先輩と口論したのを思い出し。あれ…

ブル六の一楽章とマーラー六番の位置的な相似そう、一楽章だけでなくて。 でも一楽章、このそれぞれで一番キャッチーなかんじ。つんのめるようなまでの、前へいきたがり感。 ブルのほうのはなし。このつんのめりずむ。付点とさんれんぷの交互交代。メロディ…

下のクナッパーツブッシュのブルックナー8ばん、55:18から聞いて欲しい。人間において、かなしみだとか、さびしさだとかがある意味はすべてここに。56:07から56:43のあいだに詰まっている。これ、ヴィオラだろうか、なんといううつくしいメロ…

http://www.youtube.com/watch?v=Y36SXrMf008 6番のこのリズムが、ブルらしくなくてすき。一番好きなのがピカルディ3度みたいになるの。たしかに最後(14:10ぐらい-)長短いれかわるんだけど、さいごのさいごでやけっぱちなのがきて、ガツンとくる、爽やか。

書かない詩人という概念、書かなくなった詩人という概念に囚われて久しい。複雑骨折をまっすぐにしたような詩としか言えない日記を綴っていた短い期間に、それをどこか遠くで行われている夢だと思っていた。実際に名前がその場所にあったとしても、それは決…

それでも時々歌うように出てこない言葉をつら連ねたくなる、何も出はしないのに、それは私が生きているよとただ人たちに訴えかけたいがために 一行だけ言いたいことを吐き出してあとは何も出はしなくて、その石ころを女の子が拾った、そして投げ返してくれた…

この録音だけのために、僕はいつまでもクナ信者である。神が降りてくる瞬間があった、という昔の人々の声は、確かに本物だったはずだと思っている。彼の録音はあまりにも音が古くて、たいていがぐちゃっとしているのだけれど、この録音の透明性は一体なんな…

ショパン中期にみられる、急き立てられるような焦り、死への加速のような、は、後期にはなぜ現れず、むしろしに近いのに。微笑みと憧れになる、チェロソナタ二楽章、ピアノソナタ三番二楽章中間部、スケルツォ四番…繰り返す、ことがショパンの喀血で、繰り返…

車がトンネルに入ると僕と弟は息をとめた。 窓越しに流れていくオレンジ色のランプを眺めていた。 出口は見えない。 出口が遠くに見えはじめる。僕と弟は苦しくなりはじめ、 父はアクセルを踏み込む。流れていくオレンジ色のランプが 速くなる。 苦しくて苦…

私の頭は空っぽなので

スタバ。ディアプルーデンスのジャズカバー。コードで泣きそうになるが、例によってビートルズカバーがオリジナルを超えることはあり得ない。たけみつでさえ、と思う。超えた(ある意味)のはくるりの雨だけだ(あれはカバーではない)