circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

10/12

僕は思い出を生産し、それに殉ずる夢想家であるにすぎない。 性と芸術は共存するはずがなく、また共存すべきでもない。 僕は芸術に溺れ、死んでいく。 世の者たちはその本能に溺れ、死んでいく。 僕は少なくとも、人間どもと同じような、平凡な人生は おくり…

10/11

人類が身体を持つ限り、ユートピアは現れない。 魂が消化し集まってユートピアを形成するのだ。

10/10

理論的にタイムマシンは実現可能だと言う人がいる。 しかし未来からの来訪者はまだいない。 つまり、 人類はタイムマシンができる前に絶滅する。 それとも、時間はもしかしたら、空間なのかもしれない。 タイムマシンが行き着くのは、「違うところの同じ時間…

10/9

未来の人たちは宗教的感情を持てなくなってるだろうな。

10/8

子どもがその意思にかかわらず無理に学校に行かされるのはそれ自体で権利の侵害ではないか。 判断力がない?それは昔男が女に言ったことではないか。 大人の子どもに対する差別ではないか。 本当に学習すべきは大人たちではないか。 それとも子どもとは‥‥本…

10/7

どうやら僕の夢の中の夢は しょうめつしてしまったらしい。

10/1

死は生を限定するが 生も死を限定するのだ。

24

人は何のために生きるのだろう。

23

現実を一度夢に還元し、その夢の中で現実を見つめたい。 近視は物がぼやけて見えるかわり、物が美しく見える。 眼鏡は夢見る人に現実を叩きつける。 暴力を廃止するためには暴力を用いざるを得ない、それが権力の真理だ。

9/21

ある日、ぼくは透明の部屋であの世からきこえてくる音楽をききながら黙想していた。すると窓から、まるで天国からふきこんできたような静かな幸福にみちたそよ風が入ってきて、僕を包んだ。 「どうしてそんな浮かない顔をしているの?」そよ風はたずねた。 …

9/17

人間は自然の中でもっとも弱い一本の葦に過ぎない。 しかもそれは考えない葦である。 人間が、考えなくなっていく。科学に思考は必要ないのだから。

9/16

Kさんの手紙読む。少しうれしくなる。僕みたいに鬱々して自分の内面に埋没していかない彼女の感受性に打たれる。 僕にとって、本当に音楽の毒が分かる人に、自分の壊れかけた心をさらにむしばむ音楽を聞いてもらって、それを理解してもらうことが、どれだけ…

9/15

人はもともと両性具有者だったという。ある日神がそれを二分し、男と女にした。つまり男だけでは不完全、女だけでも不完全。 だから人は両性が結婚し、それぞれの抜けている点をおぎなう。 そしていつしか元の両性具有者にもどろうとし、そして結果、子供が…

9/14

愛と、生きる意味。AREAREA。 死に対して無感傷にだけはなりたくない。 本当に自分がおとなになるだなんて、子供の時、少しも信じなかった。 時の悲しさ。 「その美しいところは、目に見えないのさ」 「ねえ、はかないってなんのこと?」 「<そのう…

9/14

深くなれば深くなるほど浅くなる……… 巨人は立ち上がった。しかし肝心の人々は彼に見向きもしない。時々あざけるだけだ。 発掘されない偉人も、天才もいる。たいてい彼らはこの巨人なのだ。 世紀末の危機にキリストが再び現れたとしても、人々は見向きもしな…

9/13

ぼくはいくつもの死を乗り越えてきた。 * 男女間の愛、これ全て武装している。 ‥‥武装した愛。 きみはそんなもののためにうまれ、生き、死んでいくのか? もっと本質的なものをみていけないのか?

9/12

ぼけーっとしている事も一種の狂気である。 何の役にも立たぬ人間は死ぬべきであろうか。 時の悲しみ…………… 人間の進化は同時に人間の退化の指標である。 男に生まれたくて男に生まれたのではなく、女に生まれたくて女に生まれたのでもない。 だから、すべて…

9/11

想像してみる。 僕たちは外に出た。満天の星空。 僕はいった。 このままこのそらへとんでいったらあなたはどうおもわれますか 沈黙。 あなたは泣いているようだった。 ペガサス、岩上の馬。 世紀末に咲く一輪の白い花。 * 画面の限りない広く清澄な空へ 僕も…

9/8

思えば、僕が子どもだったとき、自分が「おとな」になるだなんて、思ってもいなかった。 そして今は? * 「叫び声」 だれかが叫んでいる 聞こえるか?

9/1

生前不幸でも死後みんなから愛されれば その人の人生は幸せだったのだ (結果論への逆説) 宿命をもって生きるものの悲しさと美しさ。 宿命とは何なのか。自分の宿命は何なのか。 受験戦争を非難するわたしと 受験戦争に勝たんとするわたし 核を非難する日本…

29

ミヒャエル・エンデが死んだ。 「はてしない物語」で語られる「永遠」の概念を忘れることができない。 最後の童話作家、と呼びたい。葬式が国民葬ならいいのに。 * われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか

27

かしこい人間(決して「成績がよい」ではない! やさしくて平和をいつも考える人)と ばかな人間(喧嘩しか考えない)との住む国を分ければ、それが一番上手くいくのに。 ばかな人間の国では殺戮が繰り返され、そのうち彼らも平和こそ、と気付くだろう。 そ…

24

ラヴェルばっかり聞いていたら 自分の気が狂ったかと 思うこともある。 ビートルズばっかり聞いていたら 自分が今 孤独であることが身にしみてわかる。 <淋しさからくるわらい>の何たる美しさ。深さ。なつかしさ。せつなさ。 …そしておもしろさ。 淋しさの…

23

…となりの墓地から。 鐘の声。 ふと お迎えが来たかと思う。

22

霧の挽歌 失われた夢を追ってどうするんだ? まちがった夢を。 ファシズムは恋に似ている。 「目をさまさなければ……」 人類最後の大戦の朝露。 * 人類や地球や宇宙は始めは霧だった。その一分子一分子があつまってそれらになった。しかしそれらもまた、元の…

21

能登の夜。 雪がしんしんと夜は寒く暗い。 自分のみにくさを責めちゃいけないよ。 人間だれだってみにくいんだから。 利他と排他。利他になろう。 外は暗く寒く雪がしんしんと降ります。 「ああ沈む。血の日輪がふるえながら。行行子の挽歌のなかで。」

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エターナル・グリーン。 「各人が各人を敵に争う戦争状態こそ人間の自然状態である 国家は平和維持のために(絶対主権)をもって君臨する」(ホッブズ) しかし国家も戦争などして、これすなわちでかい人間なのである。 人間の残虐性。 無意識界に潜んでいます…

16

「この小さな牧歌的な物語が今日、ぼくたちに何か、失なわれた遠い夢のようなお話に感ぜられる‥‥ ‥‥‥失なわれた遠い夢? あ? 戻りたいんだ。 やっと僕が現代の(それ)を否定するわけが分かった。 ね。そうでしょう? 「でも、ぼくらはもうダフニスやクロエの…

'95 8/15

コケティッシュなものへの恐怖と…… 僕らがダフニスとクロエーに戻れないこと。 本当は自然であるべき事が宗教と文明と文化に汚されてしまったこと。 おおらかに、一点の染みもないギリシアの青空のように済みきった眼で。 自然の喜びと人工の恐怖。 Erosはそ…

14才思索ノート