circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2009-12-10から1日間の記事一覧

27

人生も、また砂漠だ。

11/26

僕は苦労して死んでいった先祖に、殺した人々に、殺した生物に、その命を吸い込むことによって生かされているんだ。 学年集会。I谷先生が話す。僕たちは集団なのだ、個人じゃない、集団意識を持てという。母校に愛を抱けという。好きで集団なのではない。 …

25

体罰はいけないことだ。 生徒は生徒である前に人間であり、教師は教師である前に人間である以上、同等である。 なぜ平等である人間同士が、ただの年齢の差だけで体罰を与える/受ける立場にならねばならないのか。 子どもが教育を受けるのは権利であり、義務…

24

人は20才まで思い出をつくり、20才以後はその思い出を食べて生きていく。 そしてそれがなくなったとき、人は死ぬ。 きれい事じゃない!

10/23

ふと心の温かい人間になろうと思う。なぜって、心の暖かい人は、寂しさの分かる人だから。 ふと芸術家になろうと思う。なぜって、芸術の解かる人は、寂しさの分かる人だから。 人類が滅びるなら滅びるがいい。人類は自然を超えたかに見えながら、実は自然界…

10/24

水ばりの部屋で 魚が一匹勉強している 耳をすませば 天からの声が 静かに 四分の三拍子で 流れてくる 魚は 音の流れに逆らって 昇っていく 魚が見えなくなったころ 四分の三拍子は止まる 水ばりの部屋に また もとの透明な静寂が もどってくる * 日曜日の朝…

10/23

僕は自滅的人間である。

10/14

感受性とは寂しさだ。 芸術の理解に感受性は必要だ。 だから、芸術の理解者は、寂しさの分かる人だ。 * 人は他人の視線で美しくなる。 僕はむしろみにくい人間でありたい。 * 天使みたいな人間。夢と苦悩を共有する人間。愛を持つ人間。 本当に愛のある人間…

10/13

「私の頭上の空から 音楽が聞こえてくる どこかに神様がおられるに違いない」 権利を懇願した人はそれを得ず、後世のそれをなんとも思わぬものがそれを享受するとは。

《ノートにはさまれていた紙片。中学三年、とあるからもう少し時期は後になる》近頃、一人で部屋に籠もって勉強しているとき、何かしら空虚でやりきれない気持ちで胸がいっぱいになってしまうことがある。僕は何のために勉強しているのか。数学や理科を習得…

10/12

僕は思い出を生産し、それに殉ずる夢想家であるにすぎない。 性と芸術は共存するはずがなく、また共存すべきでもない。 僕は芸術に溺れ、死んでいく。 世の者たちはその本能に溺れ、死んでいく。 僕は少なくとも、人間どもと同じような、平凡な人生は おくり…

10/11

人類が身体を持つ限り、ユートピアは現れない。 魂が消化し集まってユートピアを形成するのだ。

10/10

理論的にタイムマシンは実現可能だと言う人がいる。 しかし未来からの来訪者はまだいない。 つまり、 人類はタイムマシンができる前に絶滅する。 それとも、時間はもしかしたら、空間なのかもしれない。 タイムマシンが行き着くのは、「違うところの同じ時間…

10/9

未来の人たちは宗教的感情を持てなくなってるだろうな。

10/8

子どもがその意思にかかわらず無理に学校に行かされるのはそれ自体で権利の侵害ではないか。 判断力がない?それは昔男が女に言ったことではないか。 大人の子どもに対する差別ではないか。 本当に学習すべきは大人たちではないか。 それとも子どもとは‥‥本…

10/7

どうやら僕の夢の中の夢は しょうめつしてしまったらしい。

10/1

死は生を限定するが 生も死を限定するのだ。

24

人は何のために生きるのだろう。

23

現実を一度夢に還元し、その夢の中で現実を見つめたい。 近視は物がぼやけて見えるかわり、物が美しく見える。 眼鏡は夢見る人に現実を叩きつける。 暴力を廃止するためには暴力を用いざるを得ない、それが権力の真理だ。

9/21

ある日、ぼくは透明の部屋であの世からきこえてくる音楽をききながら黙想していた。すると窓から、まるで天国からふきこんできたような静かな幸福にみちたそよ風が入ってきて、僕を包んだ。 「どうしてそんな浮かない顔をしているの?」そよ風はたずねた。 …

9/17

人間は自然の中でもっとも弱い一本の葦に過ぎない。 しかもそれは考えない葦である。 人間が、考えなくなっていく。科学に思考は必要ないのだから。

9/16

Kさんの手紙読む。少しうれしくなる。僕みたいに鬱々して自分の内面に埋没していかない彼女の感受性に打たれる。 僕にとって、本当に音楽の毒が分かる人に、自分の壊れかけた心をさらにむしばむ音楽を聞いてもらって、それを理解してもらうことが、どれだけ…

9/15

人はもともと両性具有者だったという。ある日神がそれを二分し、男と女にした。つまり男だけでは不完全、女だけでも不完全。 だから人は両性が結婚し、それぞれの抜けている点をおぎなう。 そしていつしか元の両性具有者にもどろうとし、そして結果、子供が…

9/14

愛と、生きる意味。AREAREA。 死に対して無感傷にだけはなりたくない。 本当に自分がおとなになるだなんて、子供の時、少しも信じなかった。 時の悲しさ。 「その美しいところは、目に見えないのさ」 「ねえ、はかないってなんのこと?」 「<そのう…

9/14

深くなれば深くなるほど浅くなる……… 巨人は立ち上がった。しかし肝心の人々は彼に見向きもしない。時々あざけるだけだ。 発掘されない偉人も、天才もいる。たいてい彼らはこの巨人なのだ。 世紀末の危機にキリストが再び現れたとしても、人々は見向きもしな…

9/13

ぼくはいくつもの死を乗り越えてきた。 * 男女間の愛、これ全て武装している。 ‥‥武装した愛。 きみはそんなもののためにうまれ、生き、死んでいくのか? もっと本質的なものをみていけないのか?

9/12

ぼけーっとしている事も一種の狂気である。 何の役にも立たぬ人間は死ぬべきであろうか。 時の悲しみ…………… 人間の進化は同時に人間の退化の指標である。 男に生まれたくて男に生まれたのではなく、女に生まれたくて女に生まれたのでもない。 だから、すべて…

9/11

想像してみる。 僕たちは外に出た。満天の星空。 僕はいった。 このままこのそらへとんでいったらあなたはどうおもわれますか 沈黙。 あなたは泣いているようだった。 ペガサス、岩上の馬。 世紀末に咲く一輪の白い花。 * 画面の限りない広く清澄な空へ 僕も…

9/8

思えば、僕が子どもだったとき、自分が「おとな」になるだなんて、思ってもいなかった。 そして今は? * 「叫び声」 だれかが叫んでいる 聞こえるか?

9/1

生前不幸でも死後みんなから愛されれば その人の人生は幸せだったのだ (結果論への逆説) 宿命をもって生きるものの悲しさと美しさ。 宿命とは何なのか。自分の宿命は何なのか。 受験戦争を非難するわたしと 受験戦争に勝たんとするわたし 核を非難する日本…