circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

9/14

愛と、生きる意味。AREAREA。



死に対して無感傷にだけはなりたくない。



本当に自分がおとなになるだなんて、子供の時、少しも信じなかった。



時の悲しさ。



「その美しいところは、目に見えないのさ」


「ねえ、はかないってなんのこと?」
「<そのうち消えてなくなる>ってことさ」



大戦は砂漠だ。
このおぞましい大戦の雲の下にも、にこそ、
美しい白い花が芽吹き、いや、しかし、それは、
人間にとって美しいものなのか、
人間の絶望によってはじめて息づき輝きはじめる
自然にとってなのか。



人だけがすべてじゃない!!
命なきものにも見る者の心が深ければ、その対象物の美しさがわかる。



*



ぼくはだめな人間だと思う。人の目から見ても、自分としても。
人間としては。しかし、僕はあえて人間らしい生き方をしない。


人として、一つのことに集中し、なしとげ、喜びを得ることはすばらしいことでしょう。
でもね。僕にはそれができないんだ!!
病的センチメンタリズムと孤独が僕をおそってくるんだ!
でも、僕はこれを追放しようとは思わない。むしろ、手放すのが怖い。
そして麻薬のようにはまりこんでいく。
過去に対する感傷。運命に対する感傷。僕の心は、
人間のはかなさに、運命というもののロマンティシズムに、すぎさった(しかも想像の!!)
美しい物語に、ふるえすぎるんだ!!



きずついて、ふるえて、どうにかなってしまう。