circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

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霧の挽歌



失われた夢を追ってどうするんだ? まちがった夢を。



ファシズムは恋に似ている。



「目をさまさなければ……」



人類最後の大戦の朝露。



*



人類や地球や宇宙は始めは霧だった。その一分子一分子があつまってそれらになった。しかしそれらもまた、元の霧に戻る日が来る。



日教組会議近づく。右翼カーがウヨウヨ。笑えん。あらゆる意味で。奴らが「男らしさ」を叫ぶほど、それは姦しい形相を現す。



失われた夢。人間は世界の中心になろうとするが中心になれるのは人間の中でだけつまり外見それは人間の狭い視野からみた外見のみであり人間に世界の中心になり得る資格など<始めから>無いのである。



ファシズム軍国主義全体主義愛国主義、、、)と恋は人を盲目にする。オウムだってそうだった。
恋やファシズムのさなかにいると、欠点が美しくみえる。全てが正しく。美しく。男らしく(あるいは女らしく)。
盲目さ。
目をさませ! お前の前にいるのは不細工な女と神にあがめられているが神なんかじゃないただの爺だ。
糞爺と不細工な女のために何をしている?
何? 愛国主義
"土地"を愛してどうする?
国なんて所詮「<土地>」ですぜ!



目をさませ! 物事をしっかりと見つめろ!



人類が滅んだ時
初めて
自然が
輝き出すだろう。



*



「これ和食? 洋食?」
「ちゅーしょく」(昼/中)



*



油蝉の声。
ほほにひかり。



ぼくはもう一度人間にもどろうと思う。