circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

11/26

僕は苦労して死んでいった先祖に、殺した人々に、殺した生物に、その命を吸い込むことによって生かされているんだ。



学年集会。I谷先生が話す。僕たちは集団なのだ、個人じゃない、集団意識を持てという。母校に愛を抱けという。好きで集団なのではない。



僕は孤島に住む人間なのだ。



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人から外へ外へと向かっていくのが科学で
人の内へ内へと深く入っていくのが芸術だ。
芸術は人の深さである。



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彼はまず時間の束縛から逃れるために時計を捨て、次いで他人からの視線に束縛されぬよう衣服を捨てた。



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すべての絶対的なものはこれを打破すべきである。



時間とは直線である。



同じ穴には同じ種類の人間が自ずから集まる。



「残骸は醜いが、醜いものを象徴してそこに立っているからこそ残すべきなのだ」



醜いものはおのずから思い運命を引きずって生きていく。



ビートルズには声がある。歌がある。近頃の音楽? あんなの声か? 魂の苦悩から立ち上がる音楽か? あんなの歌じゃない。