circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

眠りにいるまえの枕明かり

おやすみはなんどもゆっくり

意味がなくなって音になる


ひとり ひかり ひろがり ひとり

 

2009-03-23




 

 

それから割と美しい声を上げて
枯れた木からまだみどりの木へと 
鳥は飛んだ

 

見ているわたしは死んでいるのか
生きているのか

 

眼がどくどくしている

透明な数珠が何本か視界を走っていった

 

寝坊した

 

昼、鳥の声が廃墟を行きかう

 

2008-12-03

 

 

 

 

 

れれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれ歴史に追いつかない。隅田川を下ることしか思いつかない。現代なんてどうでもいい。素敵な人たちなんか犬に食われてしまえ。ぼくはただ雨にずぶぬれになって穢れを流れ落とし風邪をひきたい。頭痛のことしか考えないでいたい。分岐はたくさんあるけど、どこを選んでも行き止まりだ。あみだくじはいろいろ選べるけど、どこを選んでもたどり着くのは死に過ぎない。死ね、という合唱が遠くから聞こえる。死ね、死んでしまえ、死ね、死んでしまえ、死ね、死んでしまえ。遠くから聞こえる。ぼくは耳を澄ます。この声はどこから聞こえてくるのか。いったい、どこから聞こえてくるのか。

朝3時半退社。朝8時半出社。9時ごろブレーカーが落ちる。何も考えられなくなってひたすら苦しい。仕事中になるのは初めてで、きっかけは同僚のふとした一言で、溜まっていた何かが雪崩てしまって、目が開けていられない。目をつぶっていると、寝るんじゃない、と怒られた。ますます憂鬱になって、夜、雨の中で橋の上で川の水面を眺めていた。飛ぶ自分が隣にいて、川に飛び込んでいった。

多分自分の醜さに耐えられなくなりはじめているのだと思う。どうしたいのか、というものは何もなく、なぜ生きるのか、というのも何もない。流されていこうと思ったのに。我が強すぎる。死ね。死んでしまえ。死ね。死んでしまえ。死ね。死んでしまえ。死ね。死んでしまえ。  

わたし自身がこんなだから、周りにいい影響なんてまったくないと思う。迷惑をかけていると思う。だからといってこの声がきえるような気がしない。心が病んでいる。薬を飲んでいる。治るのか。治るとは何か。性格とは何で病とは何か。わたしは周りにいい影響なんてまったく与えていないと思う。迷惑をかけていると思う。働く資格なんてないと思う。こんな風に思っているから自棄になってよけいに回りに迷惑をかけている。悪循環だと思う。悪循環はどこかで断ち切らねばならない。ぼくが死ねばいい、とブレーカーの落ちたぼくが言う。ちがう、とわたしは言う。わたしはすてきな人たちの近くにいたい、だから、前向きに、いい雰囲気を持っていたい、とわたしは言う。うそだ、とぼくが言う。面倒だ、全部面倒だ、早く死ね、するとみんなが幸せだ、と言う。死にたい奴はごちゃごちゃ言わず自由に死ね、と合唱が叫ぶ。すみません、と思う。<これは言葉遊びです>、とわたしは書く。ぼくも書く。コレハコトバアソビデスこれはことばあそびです。

 

2006-05-23