もり
(なんて深い)
いけ
(なんて底知れない)
から
空へ浮上する疑問符
あるいはこうしていつもだれかがエコーを続けているの、かな
あるきながら、髪を揺らして
いけに落ちる二つの雫が
歩いていくひとり寂しい人にこだまする
おとは消えていく
なにもないところから、なにもないところへ
踊っている天使のなかに私はいない 私はいない私はいない
いつまでも滑り落ち続ける光 ふと鳥の声双子が消える
(網の目のように重ねられる)キス((すり抜けていく私
冷凍用トラックのなか裏声で歌う空はなんて白いんだろう
キープ、キープクロースと呟いて間違って空に消えた恋人
神様の数を数えて(いち、に、さん、)さあ一緒に気を失いましょう
寒空の下みんな集まってご飯を食べよう光取りしよう
この雨に何の意味があるかしら なんて深い夜 なんて深い森
+
手を振って別れた君の左手の香りが僕の右手に残り
+
一日は始まるものではなく始めるものだと気付く正午のベッド
ふらふらと河辺歩けば目の前を飛び込む己のドッペルゲンガー
歌うなりやる方なくて歌うなりただ歌うなり歌うなりただ
衣食住足りてる親も生きているわたししあわせたぶんしあわせ
自己嫌悪って25回ぐらい言って頭抱えて布団にもぐる
+
どうすればよいか分からなくなったので泣き崩れてみることにしました
しっぱいしたコピーのはらいもどしを
もうしわけなくてかえすようなきもち
2008-09-17