circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

しの整理と、フレーズの救済をしばらくしています。

 

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冬の南の海の脇の道を誰もおらず一人で歩き続ける。耳元に鯨の声。
「見えるだろうか」と僕は思った。前にも後ろにも死しかなかった。
遠くで遊んでいる若い人たちが白かった。
私とは関係ないところで世界は動いている。

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塾から出てくる恋人をまつカフェの上の

めったに出なかった昼には、空気も明るくて


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旅をしてももうどこへもいけないと思う
何を見ても 感動しない
何を食べても 感動しない
何かしたいという気持ちを磨耗してしまった
どこかに行くなら滞在して自分を少しずつ変えたいのだけれど
果たしてどう変えたいのか分からない

寝ていた そしてまた寝ていた
僕の人生を一言で言うならそれは
寝ていた

僕は父みたいな人間にはなりたくない
それなら死にたい
けれどどんどん父に近づいている
自分に絶望する前に死にたい
もう絶望しているけれども

死にたいという言葉を一日に必ず一度はひとりごちるような、ほんとうに口から出ずにはいられないとでもいうように、しぼりだすように しにたい と

生まれてきたことが間違いだったっていう気持ちを
なくしたことなんて今まであったっけ

 

中学生ぐらいのときからずっと
生まれてこなければよかったって
思ってたんじゃなかったっけ