circustic sarcas

Diary of K. Watanabe


おなかが、いたくて。
うたを、うたいたくて。
ひとに、きいてほしくて。
ひとは、あるいていて。
わたしは、しゃがんでいて。
ひとは、あるいていって。
ひとは、きいてくれなくて。
うたは、うたえなくて。
おなかが、いたくて。






うたを、うたいたくてでもかなしくて。
かなしいときにはかなしいうた:
 かなしみはふくれるふうせんのように
 それがわたしのよろこび
よろこび?わたしはたずねる
死にたい;わたしはつぶやく
うたはきえる
あとはさまざまな死に方が散文的にあたまの中をよぎってはきえよぎってはきえ。けしてそれができないということも知っているにもかかわらず。がゆえに不毛な考えであるにもかかわらず。よぎってはきえよぎってはきえ。せねばならぬことは手につかず。好きなことは好きではなくなり手につかず。死にたいと人に言って甘えたくなり。そんなことをすれば人を悲しませるだけであるからそれもできず。死にたい死にたい死にたい死にたいよぎってはきえ。かなしい。かなしみはふくれるふうせんのように。これはわたしのよろこびではない。さびしさでしかない。さびしさを忘れるためには寝るしかない。わたしは昼に寝て夜に寝る。昼は熟睡する。夜には悪夢を見る。朝にはパンを食べる。それから寝る。熟睡する。ときどきおきて上記のことを考え。自殺自殺自殺自殺自殺自殺自殺。夕方にすこし元気になり。それでも寝。夕ご飯をたべ。寂しくなり。睡眠薬をのみベッドに入るが昼に熟睡するため眠れず。悪夢。盛装した人たちの中で私だけ上半身盛装の下半身裸な。そして下半身を隠して逃げる逃げる。そんな夢ばかり。暗殺者に追われることも。高いところから落ちることも。ああだめ。悪いことを考えてはいけない。悩んでも仕方ないことを悩んではいけないしそれを書くなんてもってのほかだ。わたしはただ歌いたくなっただけなのに。おなかがいたい。声が出ない。重いヘルメットをかぶっているような気分で。それがずっと続いて。寝るしかなくて。ピアノ弾かなきゃ。弾けなくて。寝るしかなくて。情けなくて。情けなくて。寂しくて。死にたくて。でもある「律」として、絶対に死なないことにしているので。醜態をさらすほかになくて。死ぬより醜態をさらすほうがましなのだろうか。////ここまできてまだ存在するナルシズムとはいったい何なんだろうか。それは、捨てられないのか?