circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

すくりゃの後期を弾いてから前期をひくと、聴こえなかった響きが聞こえるようになるのは、楽器が馴染むからなのか、耳が聞こえるようになるからなのか?

ときどき、ほんのときどきなんだけれど、スタインウェイからやばい音が聞こえてきて、弾くのは手ではなく耳なのだなと思う。ペダルと手が空気の波でつながるような感じがする。

* 感情のない素透明さの水槽からひとつの光子が凝縮する 外はまだ暗い 光子はあちこちで生まれ始める そして踊り始める 光の子どもと書いて光子 感情のない透明さをいかにして作り出すか そのなかにひとつの光の点が生まれることを その瞬間の輝き(それも…

ソイッツァイーワたーだよー ソイッツァイーワたーだよー については何度か書いたと思うけれど、阪神ファンで毎日欠かさずKBSを見ていたわたしは画面を睨みながらこれは「素材は只よ」と歌っているのだと半分真剣に考えていた。YTのこの動画はわたしが見てい…

たいせつなのは。どんなにか、ばかばかしく、品がなく見えても、作っている本人が、泣きながら作っているということで、そこには評されえない、切実さがある。最強、最終のバズワードが出た。仕方が無い。切実さは、それだけは、批判できない、論じることが…

品のなさ、と私が思った、みやざきさんの、その部分の、反対の美しさについて、しばらく考えることにしたい。おそらく、あれは、かくすべきもので、かくすべきというべき助詞はすなわち、隠すな と命令している...ミーハーであることはいつもどろどろと格好…

memo http://ci.nii.ac.jp/els/110009543589.pdf?id=ART0009985874&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1376321805&cp= http://www.theses.fr/s65320

それでもとても気にかかっている、風立ちぬ。ひとつの仮説が頭をよぎる。宮崎さんは、自らの恋愛プロットに対する無能さえ、無防備に曝け出しに「かかっているのではないか、」ということ。あの下品ささえ。吹き出してしまうような線の回収(泉に祈っている…

http://www.kazetachinu.jp/comment_anno.html 時間を超える長編をつくるというのは、体力的にも精神的にも本当に大変な作業です。ラストシーンは、正直感動しました。 わたしは映画には感動しなかったけれど、この感動を最後に正直に声で表現しきった庵野さ…

どんな闇より暗い なか に どんな光よりも白く ある

楽天のレコメンド広告っぷり受ける

宮崎駿/風立ちぬ(2013 日本)

一言でいえば、お涙頂戴の下品な作品。ただひとり、庵野秀明の上品さが救っていた。 おすすめはしない。ここを読んでくれているひとには。で、未見のかた、下記読まないでね。そのかわりいますぐ「困ります、ファインマンさん」、の冒頭五十頁ぐらいを読んで…

たけみつ、けいず、の、 どこからか海の匂いがする、 というなぎこさんのこえ、 Somewhere 、 というせいらさんのこえ、 なにかを求めて行く、 ちから

きょうも、そうおん。 ほっぽーりょーどがー、と聞こえる。 とちなんて誰のものでもないのに。

自殺というオプションがあり得るのだということをかつてわたしに植えて行ったひとが、あっけらかんと結婚して、うわー、いきるきまんまん!と驚いているところだ。 死がオプションとしてあったことは、なにかを豊かにしたと思う。そのオプションを行使しない…

http://youtu.be/A7qt_dtVi3M せかいのおわりがしずかにひろがる、1:25

中尾佐々木ラインはごさくともみたけれどやっぱり、最初の二つ。甘えたような、したがまわりきっていない、無防備な話し方、ささやき、息の、 無声音の生々しさという、革命 とでもいいますか。雷にうたれたみたいに、渋谷のエネーチケーアーカイブブースで…

あさ、電話で起きる、原口くんの いますぐえねーちけーを見るんだ つけたら中尾幸世さんのスペイン 起き抜けから、世界が終わった、 ような、気分になって、ぼんやり 意識がまだ、もどってこない感じ

11歳の作品を、おそらく僕が神の時代とおもっている彼の20代初頭に弾いている、とても、興奮するピアノロール、ピアノロールでこんなに生き生きしている演奏はじめてきいた。和声の移り変わりの、無邪気さ。少年の、奥深さのないかんじ。ただ、転がりたい感…

ああいう純粋さ、を見ると、ぼくって汚れてしまったなあ、といつも悲しくなる。ヴァージニティとは関係ないとは言いつつ、自分に関しては関係があるように思う。問題はいつも、聖母は同時にそそる、というところへ収束する。すさまじい、矛盾

自転車で走った海沿いに、傾いた小屋、

ぼんやりしているの。 ありとあらゆる知識よりも美しい無知がある、それは原初の無垢性のこと、 もちろんそれは処女性とは何の関係もない、 近くの人に対する話し方が優しいこと。そんな人を見た。それだけですべてだ、と、思った。東北行き。 優しくて、計…

僕はここでライチを割ります