circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

たけみつのよりみちのことを考える。いつも。本を読む時には。




故郷に帰って、コンサートホールの予定をみたら、アマオケが1000円でコンサートをしていて、行ってみたら、初恋の人が舞台に乗っていて、ああ、16の時と弾き方変わらないな、と思って、それが不思議だった。ショートだったのに、髪が長くなって、茶色く染めていたりして、普通にひとは大人になる、大人になるのだなあと思った。編んでもらったマフラーをずっとあとまで使っていて、ある日東京の何処かの街に忘れて、とても悲しかった。昔の恋人のマフラーとか、捨てるべきだと友達から言われてよくわからなかった。時間と手間とをそんなに簡単に捨てて良いものかわからなかった。そんなはなしをしても気持ち悪いだろうし、センチメンタルをぶちまけられても困るだろうと思って、友人も乗っていた舞台だけど、待たずに帰った。高校の友人にはあったけれど、ぼくは上のような考えでいっぱいになっていて恥ずかしかったので何も話せなかった。