circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

シャンタル・アケルマン/一晩中

これはちょっと眠かった。ものがたりを語る気がないのだと気づくのには暗すぎたためにか遅すぎた。同じ場所を写すから関連性を探すのだけれどもともと人の顔がわからない人だからわたしのせいだと思っていたら本気で関係ない人たちを同じ場所に連れてきては短い抱擁や引き留めや別ればっかりやっている。そういうものだと気づくのが遅すぎて、

すでに眠かった。

同じ曲が流れて踊るのだけど、踊ってる人も違うし、その曲がいまにも加山雄三がでてきて「ふたりをーゆうやみがー」(君といつまでも)と歌い出しそうな音形であり、頭の中の若大将(よく知らない)が「幸せだなァ」を言い続けて、わたしは眠さと戦い続けた。わたしをー ねーむりけがー つーつむー