circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

パシフィック・リム

わたしがみるべき映画ではなかったな(なんというか、ターゲットとされてない)、ということで、批評ではなく備忘。したがってネタバレやなひとよまないで。


これをいうとハリウッドほぼすべてなんだが、たけみっさんの受け売りなのだが、ドルビーサウンドで盛り上げて緊迫感を出そうとする、っていうのはなんかちがう。音量で物量作戦に出るのではない緊迫感があると思う。そこを出てない。物理的に耳が辛かった。


面白くなかったか、といえば、普通に面白かった。最初からバカなんです、とやって来てバカやっているから、高尚に見せたバカのカゼタシロタ株よりいいよねと思った。ストーリーの辻褄とか論理的にあってないのも突っ込むのがぶすいなのだろう。ただ、リーダーが自分が出撃する時だけこれが正念場だみたいな演説をしてるのは、一緒に共感してガンバレ!だなんて思えず、あーアメリカさん、と思って辛かった。一番強い剣の存在を乗り手が知らないとか、ありえないし。それ最後?最初から使えば?あと自爆して敵が死ぬなら先に死んだのも自爆すれば良かったのに…とか、中国人とロシア人はあっさり死ぬのにアメリカ人は正義と地球のために自爆とか。主人公が当然のように死んで欲しかった。生体反応ありません、からの、蘇生、抱きしめて苦しいよ、なんてほぼご都合のキスシーンと変わらない。その自重に価値を感じない。無理やりハッピーエンドを作るならあんまりだなあと。それも含めて無粋なのは知ってるし、僕にかたることが許される映画ではないのな、と思った。普通に、ディズニーランドにいって、マウンテンなんとかに乗ったら上がるよねと上がった。3Dはゴダール新作までみないと思う、そしてその後はたぶんみないんだろうな。