左利きの運転手と右利きの車掌
まっしろいホームにおりたつと赤いはた
さよなら
ホームの端のポール
今夜は空が見えない
君の色を思い出せない
今日
左利きの運転手が右手で手をふる
線路脇のテニスコート
そことわたし
こことないこと
今夜は空が見えないし
君の色を思い出せない
君のにおいも
今日は
+
ぼくはきみにあいにきた
なのにきみはぼくの頭蓋骨のおおきさばかり測っているんだ
+
コニーアイランド、とてもとおいとおいところに
あなたがどこにいても、どこで息をしていても
さよならの波をおくって、
いつもきみのために、すべての日をきみのために、
すべては壊れてしまって、いちにちのおわりに、
へんな歌を夜じゅう歌って、ボートを漕いだ
ぼくらふたりきりの町へと、コニーアイランド
ぼくらをつれて、ボートは揺れて