circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

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仮死...そんなに可笑しい?...おかしの国に行って、おかしの家に住んで、おかしのおばさんと、くらすの、たべものはもちろんおかし、おかしのおばさんと、おかしのわたしをたべるの...仮死...そんなに可笑しい?わたしのからだのはんぶんはもうすでにおかしでできているわ、あとはんぶんもだんだんおかしにおかされはじめるわ、わたしのかんがえることなんていつもいつもあまいことだもの、わたしのあたまはたぶんもうおかしなんだわ、おかしいんだわ...仮死...そんなに可笑しい?...「思想家になりたかったんじゃないの?」だって、わたしみたいな田舎思想はうそしかないわ
 
イナカシソウ-ウソシカナイ
 
...「ミームをばら撒きたかったんじゃなくて?世の中の人々のマインドセットを変えたかったんじゃなくて?」だってミームよりムーミンパパのほうが素敵だもの馬が走っていたわたしが子供のときからずっと愛していた馬だった馬は二階の手すりの上を子供をのせて器用に走るのを観客が見ていた馬はもう年老いていた彼がバランスを崩すたびにわたしはさけんだ彼はさいご大きくバランスを崩すと子供もろとも一階へ落ちたみていた人たちが落ちてくる馬と子供の下敷きになってみんな死んだわたしのわたしのわたしの馬が死んだ子供の馬を飼いはじめたまだわたしの言葉をわからない走りまわっているわたしの友だちひとりだけのわたしの思想をもたないわたしと思想をもたないわたしの子供の馬試走疾走失踪死相ああわたしの馬が死んだわたしの言葉だけうまくつたわったわたしの馬が死んだわたしの言葉はもう何にも乗らない子供の馬が言うことを聞かない形のことと形がないもののこと「タンジブルとインタンジブルのことはどうしたの?」ごめんしらないわたしいまのことで一生懸命誰かの考えをどうこうしようだなんて傲慢だったわそれよりマンゴーを食べたいのわたしおかししかおしたわ「ボタン?」ボタンは好き。おすとバスが止まるのわたしの意志がバスをとめるのってすごくすきだった子供のときの話ボタンをおすみたいに世界が平和になったり貧困がなくなればいいのにわたしがボタンを押すだけでそれってむりわたし思想家になりたかったわみんなのボタンを押して回るのわたしのミームを走り回らせるのわたしひとりで世界を変えてやるの形と無形無形がすきでも無力戦争があってデリダがなんか言っても誰も聞かなかったサイードがなんか言っても誰も聞かなかった大統領のほうが有名でえらいんだっていうぼくは大統領になれないぼくかたちのないものがすき大統領はかたちだものわたしもう世界いやわたし死にたい世界とさようならを仮死...そんなに可笑しい?できるだけ長く仮死していたいのよわたしなにもかんがえたくないのわたしあまえていたいのしばらくあまえていたいのわたしこの世界のことすきよいつかもどってきたいのだけれどわたしなおるまでおかしのおばさんとおかしのいえにすんでいたいのわたしがなおるまでわたしがなおるまでわたしがなおるまで(はてしない物語のことを言っているのね?)(ええ、そうです)(こどもから卒業しようというのね?)(ええ、たぶん。)(うつくしいおとなになれればいいね)(ええ、わたしはえらくならなくてもいい、わたしはひととひとのあいだにいたいだけです。わたしひとりでできなくても、だれかといっしょにできることはあるとおもいます。わたしは妄想がつよすぎたのです。リエデュケーションの必要性を感じているのです。自殺したくありません。詩−死/詩人自死/鬱は通/そういうのもういやなんです。そんなオリジナリティの叫び方にはもう疲れたんです。わたしはきちんとしたい。みんなより「きちんとしかた」においてものすごく劣っているんだって、会社に行ってわかりました。わたしはこのままでは生きていけません。わたしはわたしの限界をわきまえて、ひととひとのなかできちんと生きていくということをしなくちゃいけないのです。)仮死