circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2023-01-01から1年間の記事一覧

錦林と第三錦林の差異よりも、岡中と近衛中の違いはデカかったんだろうな、とこの人の近衛中の思い出を読みながら思った。住んでいた場所は近そうだが、もし近衛のほうの校区だったら陰惨な虐めも受けずいまだに鬱を抱えて行かずに済んでいただろうか? http…

ジャン・ルノワール: 河

多分二度目。全然覚えてない。オリエンタリズムとかコロニアリズムみたいなものに敏感な視線に自分が多分多少は変わっているだろうし、その目で見るのだけれど、うーん…たしかにインド人で特権化されているのはナンという多分ナニー的存在だけで、あとは隣の…

ミア・ハンセン・ラブ: すべてが許される

許されすぎだろう。これが男性監督であったらぜんぜん受け止められ方は違うにちがいない。難しいバランス。別れた娘と会うことが10年の夢だった、精神と人生を壊した詩人の前に、驚くほど青く繊細な紐で首にかかったワンピースを着た美しい娘がデートしてく…

漠然とした夢を見た 見たかったような 見たくなかったような 触れられないものに触れて 触れたと思っていたのに触れられていない 匂いはなかった 目覚めても 幸せだったのか幸せでなかったのか 分からないから夢のことばかり考えていた 生きるあいまに夢を見…

知らないあなたがわたしのことを好きだったらいいな

人生は多分二分木で 毎日が死と死の延長の選択だ ましな生があるわけでない ましてましな死があるはずがない 死はそこで終わるから 死でない方に枝を伸ばしていくだけで その先に何があるか知らない 知るよしもない

死んだあなたが出てこない夢が続き、また再び、あなたが生きて現れ、立って歩いていた。それは日曜の昼下がりに見た夢だった。わたしはここしばらく、週末の昼に起き上がっていることができない。私たちは誰かのお墓を参る、あなたは目がほとんど見えず、灰…

あなたとあなたたちに ひらかれていくゆびとてのかたち

私の心が晴れるか晴れないか そう言ったことが問題じゃなくて 内なる糾弾者をどうするかたぶんそれが問題 なのだと思う わたしはこの人と統合できるのか いつまてもどこまでも何をしていてもわたしが わたしがしている、いや生きている、そのことを否定しつ…

朝とともに絶望がやってくる だから いつまでも 眠りたくない

この転がるような光の川は朝の光かそれとも 夜の光か

ロンドン大学のどこかのキャンパスのどこかの大教室で、黒板の前に立って、ちょっとした講師気分を味わったのは、日本語検定の監督をやったからで、わたしは黒板に、リーディング何分、リスニング何分、文法何分、などと書き、その、文法をgrammerと書いたの…

わたしのめにはいつも輝いて見えたラッセルスクエアの、噴水をこえてくる光をみながら、わたしはあなたのことを好きだといい、あなたはinappropriate だ、と言った。わたしがあなたに日本語を教えていたからである。体感的文脈に基づく語彙の理解。