circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

ジョン・カサヴェテス/こわれゆく女

ものすごくこわれていた。むしろピーター・フォークがこわれていた。画面から緊迫感がこんなにも抜けない感じ、しね、よみがえれ!以来な気がした。ああ、精神安定って大切よね、と、狂っていた時代を思い出した。今でもずいぶん狂っている。
いい映画、なんてふざけた言葉で形容できない。これは見といた方がいいよ、としか言えない。不条理なほどの怒りこそ不条理じゃないし、愛だって逸しているからこそ本物らしく思う。