circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

ジョン・カサヴェテス/ラブ・ストリームズ

間の変なオペレッタは感心しないけれど、やはりこれも良かった。条理ではないところ、本当に、よりストンとくる。風立ちぬが首肯できないのは、愛の論理が単純すぎて賛成か反対かしかしようがない浅さだった、そのあとでのカサヴェテス、がつん、ときた。愛したい、分かります。流転していくばかり。主人公たちは人でなしで、なのに愛したくて、全然同情の余地ないのに、病みを持つというその連結点だけでいろんな不条理を飛び越える。こんなにも精神の病みを生活の中で書かれるとすごいなとしか。抗えない、しね、よみがえれ!のように。