circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

がたーん、汽車は
がたーん、傾き 
がたーん、桜の
がたーん、はなはなびらは
がたーん、はらはら
がたーん、はらはらと
がたーん、Chilled 
がたーん、散るん
時代はなべて浅き眠りのなか
ひかり 
ひかり、あたたかなひかりそよかぜ
南向きの部屋、あたたかい
あたたかいあたたかい
あたたかい部屋でわたしは目覚め
生活の音が聞こえ
あたたかな、ひかり。
しあわせな沈黙のなかで
私展開、はらはらと、うつぶき
私転回、さらさらと、散るいのち




がたたん、がたたん汽車前のめり
情熱(あてど、のない)
情熱(あてど のない)、  
は静かに消えて......
見える。古バード、はらり
比翼の、墜落。ついに、
方翼の、舞踏、に似て
あてど、あてど、あてどの、ない
あてど、あてど、あてど、のない
汽車、どこへ、どこへ、どこへっ