circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

10/3 ハチのお話


なぜ、こうも、教室に「ブンブンブン、はちが飛ぶ」現象がおきるのでしょうか。
「ブンブンブン はちが飛ぶ、あさつゆきらきら野ばらがゆれるよ、ブンブンブン はちが飛ぶ」
ね、はち君。あさつゆがきらきらしていて、野ばらがゆれてるところに行かなきゃだめじゃないか。
でも、はちは言います。
「ブンブンブン はちがとぶ みんながさわいで 勉強おくれる ブンブンブン はちが飛ぶ」
つまり、はちはこう言ったのです。
(ぼくが教室を飛ぶと、みんなさわいで、勉強がおくれて、じゅぎょうの時間が短くなって、君たちには、とってもケッコーな話じゃないですか。)


そりゃ、ケッコーな話ですよ。でもキミのせいで、またしょーもないシャレができちゃったんだよ。
<西田せんせの学級にハチがよく来るのは、
 2×4=8
 ニシガハチ、ニシダ=ハチってか、アハハハ>
ほうら、ノートに書いちゃったじゃない。これで、ぼくが先生におこられたら、ハチ君、君のせいなんだよ!
「それだったらいま書いたシャレを消せばいいじゃないか」
「せっかく書いた文章消したくないよ。君が教室じゃなくて、あさつゆきらきらの野ばらに行けばいいじゃないの。」
「そりゃそうだな、でも、野ばらってどこにあるの。」


そうだなあ、どこにあるんだろうな。野ばら、野ばら、野ばら、野ばらっていったら、シューベルトとウェルナーの曲が好きだな。


♪わらべは見たり
 野なかのばら
 きよらにさける
 その色めでつ
 あかずながむ
 くれないにおう
 野なかのばら


あのがくふは、ぼくの部屋に置いてある、音楽教室行くときに使うかばんの中に入ってたっけな。


「ぼくの家のぼくの部屋の中にある音楽教室のかばんに野ばらがあったな。」


それからというもの、5−2の教室はおろか、第三錦林小学校にはハチが来なくなりました。
そのかわり、わたべ君ちのわたべけんぞう君の部屋には、ハチがさっとうしました。
そして、第三錦林小学校児童四百数名のぶんをわたべ君がハチにさされるはめになってしまいました。
こうして第三錦林小学校にはハチが来なくなり、平和がおとずれましたとさ。
 めでたし
  めでたし (終)

(何がめでたしだっ!!)


(後記:やけにしつこい文章だなあと思う。しつこさがおもしろいと思える時代というのがあるのかもしれない。)