circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

僕は彼女の日本語の字は彼女をあらわすに十分なほど書かれ慣れていないと思うから、あまり興味がわかない。彼女が18年間書き続けてきたアルファベットのほうにずいぶん興味がある。美しい字ではないけれど、彼女の美しさがそのまま出ていると思う。ある種あわてていて、でもきちんとおさまっているのに、同時にのびのびしている。rightとleftが右か左か分からなくなっていて、rightと書いた後に「右」とか書いてある。それは彼女のノートを盗み見たときのことだ。