circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

暗やみさらに続く。院でも見えず。他の専攻の授業を受けることでなんとか光を探した。作曲家の先生のところに相談をしに行き、先生は指揮したビデオを見せてくれ、それは響かなかった、とても申し訳なかった。何度か研究室へ行った。君のような人間が多い。音楽に憧れる、映画に憧れる。憧れるだけでやらない。やってみるとひどいものしかできない。惨めだった。たしかにそうだった。音楽というのは修行です。ゴジラの人の本はこれは三冊目です。ボロボロになるまで読む、そういうのが基礎となる。夜遅くまで話した。気がつけば朝になっていて、わたしは、ふらふらと自転車で帰り、立ち直れずに先生のもとにもう音連れられなかった。あとになって先生はその朝事故を起こしたことを知った。申し訳なくて仕方ないけれど、向ける顔もなかった。