circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2・26
ある日、ふと考える。なぜ魔法使いは放棄にまたがって空を飛ぶのか。なぜ掃除機に乗らないのか。なぜ広東人は空を飛ぶ魔法使いを食わないのか。ぼくが考えるのは、まず、掃除機は高い。重い。持つところがない。ということである。しかし、よりによって竹ぼうきじゃなくてもいいじゃないか、ふつうのほうきはだめなのか。ふつうのほうきでも飛べないことはない。しかし、ふつうのほうきで飛ぶと、見つかって、広東料理にされる。しかし、竹ぼうきを見ると、パンダ、あの、かわいらしいパンダを思い出してしまうのが広東人である。中国人はパンダが好きなのである。だからして、竹にからまっているパンダを思い出されるように、魔法使いは考えたのである。ふうつかれた。

(後記:空を飛ぶものはなんでも食べる、と聞いたんだろう。)