circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

神様へ

かつて、幼いころ、私は貴方への挑戦状を書きました。貴方と肩を並べて世界を変える。僕は貴方の作った世界を救うか、貴方の作った世界を荒廃させるか、どちらかのために生まれてきたのだと信じていました。今、私は、その幼い自分をずっと抱えたまま大人になろうとしています。「普通の」人間という言葉が怖いです。もはや貴方と肩を並べたいとは思わないけれど、「変人」程度ではいたいです。だけど、「普通の」ってなんでしょうか。僕が一見馬鹿にしている「普通の」人たちは、働いて、自分のお金で食べていて、私みたいに自己が膨張しておらず、社会や世界に適合して生きていて、それのどこが「普通」だというのでしょうか。それはとても大変なことで、それを体験しないまま馬鹿にしている私は、神様と肩を並べたいと言っていた傲慢な私といまだ同じ地点に立っているのです。神様、私は何をすべきなのでしょうか。神様、なぜ貴方は私をあんなに傲慢に育てられたのですか。なぜあんな試練を次々と与えて、私を自閉と自己正当化に追い込んだのですか。私は今、どうすればいいのですか。もういちど私は全てをあなたのせいにします。私は私を生んだまま沈黙する貴方を恨みます。このままでは。私はできるだけまっしろでこの数日を過ごそうと思います。受け入れ態勢万全です。啓示をください。私にはもう、決定という行為はできないのです。選択と言う行為も、できないのです。