circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

2018-01-01から1年間の記事一覧

たぶんそれはまほうのようなもの

若い人よ! 全ての天才が夭折するわけではない! 君はずっと昔からマティスとシュトラウスの晩年の作品を最も崇めていた。 闘い終えた後に天国がある、確かにあり得るのだ、 とくにリヒャルト・シュトラウスが得たであろう挫折感や屈辱感や時代遅れとみなさ…

深い夜の闇の中に魔法を見出す 通り過ぎる人の顔に昔の友達を見出す 僕はこれから別の旧友を訪ねる 尋ねる、僕は生きる意義を見つけられなかった 君はどうか?

死を選ぶことの中に、表現の人として、大きすぎる、内部にあるものの犠牲になったひとと、内部にあるものを膨らませようとして足りなさから空回りして死ぬ人がいるきがして、後者であった私は死ななくてよかったとおもった。 天才が死へひた走るのはもう、そ…

それは存在しない。それは存在しないのに、頭に浮かべるだけで嬉しくて、どきどきして、でもそれは像を結ばない。新しいということだけ知ってる。新しいということだけ知ってるそれは像を結ばない。 うきうきしてどきどきして坂を上っていった朝のこと。

コンクリートジャングルの中で心臓が爆発して死んだとして、僕は夢の中に生きたと墓碑銘に書いてよいものだろうか。

小川の水が目の高さでたっぷりと流れている。岸辺の樹々はたくさんの葉を茂らせており、揺れる葉からすかして見える川の水面のきらめきをずっと見つめていると、時間を忘れるようで、このシーンはいつ切り替わるのだろう、と見続けていたが、それが映像では…

映画友達で、同時に僕がその詩のファンだった詩人について。ぼくはでもその人を詩人として知っていたのではなかった。詩を書く、ということはある種の執着で、書けないことを悩んだりする人もいたりするなかで、あっけらかんと、あの素晴らしい想像力の発揮…

着物のゆるやかなカーブ空間は 細く弱く 微笑みかける謎々を 夜は呼びかける曖昧から曖昧へと フラジリテ、フラジリテと私は呼びかける、遠い謎は親しげな微笑の中へ消え行く、フラジリテから、フラジリテへ、やがて来る強い光に飲み込まれる、ただそれだけ…

かんたんな問いを繰り返す季節ですなぜ生きるのかなぜ生きるのか

デジタルの子供、散らばって走っていく

https://m.youtube.com/watch?v=1pHIj7jBv4Y 15:18から。 誰の演奏か知らない。 世界はこんなに曖昧に美しい光を知っていて、知られていない。

スクリャービン練習曲42-8の爽やかに過ぎ去って行く風は、彼の一瞬の過渡期にその一瞬しか吹かなかった。その後百二十年我々はその儚さを目にしていない、なぜスクリャービンのあの過渡期だけ、あのクラシックとジャズの合いの子のような不可思議な音楽がア…