circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

映画友達で、同時に僕がその詩のファンだった詩人について。ぼくはでもその人を詩人として知っていたのではなかった。詩を書く、ということはある種の執着で、書けないことを悩んだりする人もいたりするなかで、あっけらかんと、あの素晴らしい想像力の発揮を、詩の形ではやめた人で、私は後にも先にもその人しかそんな人を知らない。正直なところ、かっこいいなと思った。本当に。だから、僕は友達になってから、あまり詩の話をせず映画の話ばかりした。けれど、この人は生きる詩なのかなあ、と思ったりもした。僕以上に彼女の詩を好きだった人はたくさんいたとおもう、なにも僕に話せることはない、掲示板はすべて流れてしまって、いまだに読める詩は一つぐらいしかインターネットに残っていない。