circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

小川の水が目の高さでたっぷりと流れている。岸辺の樹々はたくさんの葉を茂らせており、揺れる葉からすかして見える川の水面のきらめきをずっと見つめていると、時間を忘れるようで、このシーンはいつ切り替わるのだろう、と見続けていたが、それが映像ではなく自分がそこにいるのだと気付いて、あたりを見回すと、山の麓のひらけた土地で、友人のログハウスが遠くに見えた。海外の友人に会いにきたのだ。彼の家の方に歩いていく、彼の庭とおぼしき木立へ足を踏み入れると風が吹き木に吊るされた色とりどりの紐や帯が揺れて、あちらこちらで姿の見えない声がする。わたしはそこが小人の隠れ家だと知っている。友人は彼らの支援者であった。