circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

囁きかける傘の蔭

樹の傍で あなたが発した母音

丘の上まで歩いていく

のびていく道 記憶

いそがなきゃ と走りはじめる

わたしたちを 月が見ている

それを見ている わたしたち

 

 

深夜バスの中 葬列が連なる

たくさんの あなたの影

樹 母音