circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

Transientという名を聞いた夜。ぼんやりと見開かれた目の物憂げさは、憂鬱とは違った強い花の薫りがするかのようだった。その瞬間はもう二度とこない事を、お互いに分かっていることの美しさに、少し眩暈と、たくさんの切なさばかりがあった。花は咲くだろう。でも花が咲こうとするのはいっときしかない。静かな、静かな。