circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

ああ、狂おしいop33-4!
のびあがろうとし、飛び込もうとする姿勢のことばかり繰り返し繰り返し、繰り返し述べられているがどこに着地するかは一切触れられていない!(そしてそれは結果、深淵だ!)
美しい、といみもなく繰り返してしまう。
特に最後、言い終えたはずなのに、一度無理やり登り切ったはずなのに、もう一度屈伸して伸び上がろうとする、求めても求めても求まらない、憧れの、あ-焦がれの、乞がれ、涸れ方。
スクリャービンの30番台には、ほんとうに他の番号の、あるいは他のありとあらゆる音楽家の、一つとして掴み得なかった、足元が着地していない不安人のくせに上空を憧れて(語られない虚無がそのあとに待っている)しまう、永遠の若さ、はかなさと言ったっていい!が、ある!!


(あまりいい演奏だと思えない、もっと5で無いべきだと思うし、ベースが5を規定しすぎている http://www.youtube.com/watch?v=2xME1y9N5vU