circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

追いかけても追いかけても足あとは続く。森はどこまでも青く続いて、くまは知らない道を導かれながら歩いていく。空の色が変わり、川の音も変わる。虫が耳元を飛んで去っていく。木は黙っているけれど、話せば話しかけてくれるかもしれないと、思う。意外と遠くまで歩いたくまはあることに気づく。足あとがない。