circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

3・10
鏡の前に立つ。そして向こうの自分を見る。手を振る。呼びかける。じゃんけんをする。向こうの自分は自分と同じなのだろうか。自分の前と後ろに鏡を立て、鏡を見ると自分だらけになる。そして、自分で、どれが本当の自分か分からなくなる。ときどき、自分として生きているのがいやになる。その時、鏡の向こうの自分に、代わってくれという。そして、鏡の向こうからぼくが出てきて、ぼくは鏡の中に足を……長い物語になりそうなので、文章を書き終わる。

(注:物語を書きたかったのだけれど、いつも。それは長く続かなかった。)