circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

わたしにはわたしのことばが


わたしにはわたしのことばがあるのだろうか。
わたしの、わたしのことばが。
わたし、わたし、わたし。
わたしがいきていて、
わたしがしんで、
でもわたしのことばがわたしのことばだったら、
それはわたしのことばとしてのこりつづける、


わかいまましんでしまった詩をかくひとたちのことをかんがえる
じっさいにあったことはないけれど
なにかしらのかたちでコミュニケーションしたことがある
みんな、じぶんのことばをもっていたし、
それぞれのことばのかけらをわたしはいますぐにいうことができる
いますぐにいうことができる


わたしはわたしのスタイルがない


スタイルをもたなければとおもうのはただしいことだろうか
わたしはいろんなことばをかいてしまう
そしてそのことをじかくしている
わたしはいろんなひとのまねごとにすぎないし
くみあわせだってこんなにもちんぷだ


スタイルをもっていないのにスタイルをもっているようにおもっている人をみかけることもある
かわいそうだとおもう
だけどスタイルって何だ
わたしの、わたしのことばって何だ


わたしだからわたしのことばがみえないのか
わたしがしんだら
わたしのことばがふとおもいだされることもあるのだろうか
そんなことばをひとつでもかいただろうか
かいたのだろうか