circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

詩を読まない友人の横でパソコンを開いて、Rさんの「秋空の散文詩http://members.jcom.home.ne.jp/rentboy/akizora.htmを全て朗読すると、彼女は泣き出した。悲しいといって泣き出した。僕はさらに彼の「揺(yu)」http://www.rondz.com/poem/poet/12/pslg11287.html#11287をまた全て朗読した。彼女はまたすすり泣いた。闇が深い、と言って泣いていた。そのようすを見ながら、僕は久しぶりに、はじめてレントさんの詩を読んだときの絶望を思い出した。こんな人がいるのに俺が詩を書く意味はあるのか。価値はあるのか。一方はこれだけ人を感動させ、一方は読み飛ばされるならば。僕は詩という名前で発表するのが改めて恥ずかしくなった。レント氏の詩を紹介したあと、泣いたその友人に紹介できる自分の詩は、一つもなかったからだ。