あなたには何もなく、ボイドなのに、書きたいだなんていうものだから、ボイドの闇が深くなって行くのだ。書くのなら、ボイドでありながら逃げ続けなくてはならない。どうせ埋まることはないのだ。
冬の南の海の脇の道を誰もおらず一人で歩き続けた。耳元には鯨の声。「見えるだろうか」と僕は思った。前にも後ろにも死しかなかった。遠くで遊んでいる若い人たちが白かった。私とは関係ないところで世界は動いていた。
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