circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

寝ている間に、右肩に冷たい液体を投げかけられて起きた。横で寝ている人は目を覚まさない。液体は左下へと浸透していきながら、肌を激しく焼いた。塩酸だ、と思う。シャワーへ飛び込んで身体を流す。なぜ、そして誰が、私に塩酸を掛けたのか分からない。なぜ、これが塩酸だと私が信じるのかも分からない。私はまた寝室に戻って寝た。横で寝ている人はまだ寝ている。


右肩に冷たい液体をまた投げかけられて起きた。横で寝ている人はやはり目を覚まさない。液体はまた左下へと浸透していきながら、肌を激しく焼く。塩酸だ。シャワーへ飛び込んで身体を流す。なぜ、そして誰が、また私に塩酸を掛けたのか分からない。なぜ、これが塩酸だと私が信じるのかも分からない。何度掛けられるのか、そして私は生きていられるのか。私はまた寝室に戻って寝た。横で寝ている人はまだ寝ていた。