circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

書かれなかったものがたり、読まれなかった詩文、話されなかった言葉。なにも残っていない。あなたの落とした、あぁ、という響きだけが。


自殺することすら面倒だな。美しくありたいと思っていたけれど、無理無理重ねなきゃならないようなら、自分の中の他者の言いなりってもんだ。研ぎ澄ますこと、脱ぎ捨てること…やりたいことは分からないし、なりたいものも分からなかった、それはいつでも、いまでも。それでも世界は動いていて、わたしの体も衰えていって、アメーバのようにふらふらする中で、少しずつの変化があり、驚くような変化もある。わたしは人生に飽きている、それは、ずっと、昔から。でもたぶん、だからって、死ぬことはない。やる気がないことは罪ではないから、死ななくってもいい。大きなものがたりを忘れれば、小さな気づきに満足できる。美しい人は初めから美しく、偉大な人は初めから偉大で、やる気のある人は初めからやる気がある。比べないこと…人と比べられるほど、わたしはわたしのことを知らない。