circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

ただ、在ることの幸せだけがある。ということについて亀井さんの言葉を読み返している。

神様っていうのは私たちが「願っているもの」よりも幸せを増やすのに「必要なもの」を与えてくれるんです。それはいま自分が欲しくないものかもしれないけど、必要なものなのだと感謝して受け入れるんです。

幸せになりたい幸せになりたいってずっと思ってると、幸せになりたいってだけで終わっちゃうんです。
幸せだなぁって思ってるとずっと幸せのまま過ぎていくんです。

プライドはあるんですけど、ポリシーとかないんですね、デリカシーとか。

なんでもかんでも中途半端なやつっているじゃないですか。それわたしなんですよ。

周りを動かそうとしないで、時には自分を卑下しながら、実は我を通すということについて、なんどエリック氏の動画を見てもこの人は天才だな、とばかり思う。言葉では卑下しているけれども、ほんとうに自分を無価値とは思っていない、かといって、卑下していないわけではない、自己を卑下するという行為自体に意味を付加していない。そのなかで、ただ、在ることの幸せだけがある。

「エリックお前アホやろ」「かわいいアホですよかわいいアホ」

こういう笑いがあり得るということに茫然自失と、初めて見たときにも思ったし、何度見ても思う。否定されても、そこに別に意味を付加させてひとりで昇華させてしまっている。このタイプの笑いは多分、いまだどこからも生まれていない(これはいわゆる「のりつっこみ」とは違う)。ボケ+突っ込みというシステムは、ぼけた人間を突っ込むことで終わってしまうところに下らなさがある(肯定と否定のラリーに過ぎない)が、その突っ込みを亀井さんは一人で止揚している。無意識に、間の力だけで。天才だな、と思うし、惜しいな、と思う。