circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

空の向こうに、音だけを通して、見えない世界が広がっていた。ラジオを抱いて、家の外に出て、大文字山で邪魔される細い細い文化放送(笑)の電波を拾っていた頃のことを、遠く思い出した。坂本真綾の青い瞳とか、ふと聴いてしまったから、見ることすらしていない天空のエスカフローネの、音楽からだけのイメージが苦しく甘く広がっていて、ぼくはあれを見ない方が良いのだろうと思う。旋法を使っているのだろうか、あの曲は聞くたびに苦しくなるなあ、など。約束はいらない、も。それにしてもあのころの真綾さんの声のまっすぐな危うさは、、、(しつこい) いまや同種の、ヴィブラートのないあやうい声を、田淵ひさ子さんにしか見出せない(方向が違いすぎる)