circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

カシオペの音の悪いcdではなくて、もう一度ハイドシェックドビュッシー前奏曲集を取り直すべきだと思う。彼はいま弾くヒースをもう一度とるべきだと思う。
ytにヒースを探すのだけれどなくて、ホロヴィッツの演奏がそれには劣るけれども美しい(時間が止まるようなことがない、ハイドシェックは時間を止めてしまう、それはすごいこと)
http://www.youtube.com/watch?v=W_UNrahQPo0


ハイドシェックの若い時の演奏だけれど、ヒースではないけれど、今の彼のドビュッシーの形が若い時にすでに芽生えていることはわかる(それでもいまのほうがずっといい)
http://www.youtube.com/watch?v=bia-3tjmbPU
はやいパッセージを弾き飛ばしてしまうことがこんなにも正しいだなんて、という驚きが彼のドビュッシーにはある。テンポ通りにパッセージをひかれることが「間違いだ」ということが、信念として植え込まれてしまった。その走っていくときの鋭いタッチがペダルに滲むとき、本当にドビュッシーが現れる(1:21あたりからの)そして特に1:38のように弾けるピアニストをこの人しか知らない、この一瞬のジャズは、本当に正しいし、こうであるものを聞いてしまったら、他ではありえないように思えてしまう。


とっても早いのと、とっても遅いのが、くるくると入れ替わるこの様子