circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

私はやんでなんかいない、やんでいるとすれば、それはあなたたち(夫と娘)を愛しすぎているからよ、みたいなことをジーナローランズが叫んでいて、そのときはそんなアホな、と思ったけれど、あれ、病みとは、愛と執着の裏返しなのではないか、と、実感を伴ってきた。原爆を受けて、家も健康も未来も失って、気が狂わなかった祖母は、結局のところ、しゃあない、という一語に救われていた(あと葉を食いしばってがんばるベートーベン)。スクリャービンは、あれは、向こう側へはげしく執着している。たぶん、ベートーベンがやたら勝利とかいうのは、いま執着すべきなにも持たないからだろう。すくりゃ、は、生まれつき、夢を持ってしまっている。さて、たけみつは?なぜかれは狂わなかったか。強い人やった、と、さんは思い出して言っていた、下ネタ好きの彼が閉口するほど、たけみつとぶろーうぇるしの間に飛び交うしもねたばなしについていけず、と。お前は騙されてるんや、と。そういう公的イメージふくめしたたかな人、と。いまだにわたしはそれを信じてないの。