circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

ずっとまえ、笹井さんがなくなったとき、映画館で、いつのさんが彼の短歌を沢山読んだ、そして彼がとても愛されたひとだったんだなあ、と、そればかり思った。


この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい


となりでなおさんが、図書館!と驚いたようにつぶやいたことを、ずっと覚えている。それからずいぶんたって、おのさんがとても美しい紹介を描いていたttp://picup.omocoro.jp/?eid=1285のを読んで、ああ、と懐かしいように思い、本屋さんで買った。


恥ずかしげもなく、という言葉の、褒め方しか出来ない。現代において、はずかしげもなくあることができた唯一の男の人ではないか。ここに、メタな自己演出がちっともみえないことが、奇跡みたいだ。立原道造みたいだ。純粋であることを純粋に目指しているかのよう。